2023 年 19 巻 p. 207-218
【目的】救急看護師の自律性尺度の開発と尺度の信頼性と妥当性を検証する.
【方法】救急看護師の自律性尺度原案の表面妥当性と内容妥当性を確認し,救急看護師の自律性尺度案77項目について3408名の救急看護師を対象に無記名自記式質問紙調査を実施し信頼性と妥当性を検証した.
【結果】有効回答は434名.救急看護師の自律性尺度案は探索的因子分析で3因子33項目が抽出され,信頼性としてCronbachのα係数による内的一貫性,再テスト法により安定性,妥当性として看護の専門職的自律性測定尺度・DPBS・職務満足測定尺度との基準関連妥当性が確認された.
【考察】救急看護師の自律性尺度は救急患者と家族の擁護と治療推進と回復支援を自ら考え行動する尺度項目で構成された.
【結論】救急看護師の自律性尺度は,信頼性と妥当性を有する尺度であると確認された.