2023 年 19 巻 p. 197-206
本研究目的は,集中治療室における浅い鎮静中の人工呼吸器装着患者の主体性を支える看護実践を明らかにすることである.集中治療室における人工呼吸器装着患者の看護経験をもつ看護師4名に半構造化面接法でデータ収集を行い,質的帰納的に分析を行った.
分析の結果,6つのテーマが抽出され看護実践は【体力消耗を軽減し身体を整える】【患者に寄り添い感情を汲み取る】ことをしながら,挿管しているため【声が出なくとも伝えられる安心感を作る】【患者の知りたい思いを尊重し現状理解を助ける】【動き出すのは患者の日常と捉え安全にできるよう支える】【患者と共に日常を取り戻す】であった.
本結果より,看護師は患者の主体性を発揮できるよう心身を整え,患者が生活の感覚を取り戻す関わりや患者の目標に対して協働する看護を実践していることが推察され,これらは浅い鎮静中の人工呼吸器装着患者の主体性を支える看護の一助になることが示唆された.