日本クリティカルケア看護学会誌
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原著
意識障害患者の ICU 退室により生じる家族の困難と看護支援に関する研究
古賀 雄二井上 智子
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2007 年 3 巻 2 号 p. 34-42

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抄録
本研究の目的は,脳卒中による意識障害患者が ICU を退室し,一般病棟へ移行する際の家族の困難を明らかにし,看護支援を検討することである.対象は脳卒中による緊急手術患者の主な面会者である家族とした.書面による研究同意を得た 7 名から,ICU 入室中からの面会・説明場面の参加観察,ICU 退室後の計 3 回の半構成面接,診療録閲覧によりデータを得て,Giorgi A の手法を参考に現象学的アプローチを用いて質的分析を行った.その結果,ICU から病棟への移行期は<移行準備期><移行開始期><移行継続期><移行終了期>の 4 時期に分類された.また,家族が移行期に抱く思いとして「患者の生命・治療環境への思い」「意識障害への思い」「家族生活と入院生活への思い」「患者イメージへの思い」「経済的負担への思い」が抽出され,各時期の本質的な意味を図式化した「意識障害患者家族が移行過程に抱く思いの構造図」により家族の移行期の思いの傾向が明らかになった.
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© 2007 日本クリティカルケア看護学会
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