日本手外科学会雑誌
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学術集会発表論文
複数指のBouchard 結節に対して同時に人工関節置換術を行った症例の検討
岩城 啓修平瀬 雄一金原 由季
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2026 年 42 巻 4 号 p. 507-509

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抄録

著者らはBouchard 結節に対して人工関節置換術を行っている.その中には複数指のBouchard 結節に対して複数指同時手術を行った症例が存在する.今回,著者らが行った複数指同時手術例の経時変化を調査し,単数指手術症例と比較検討した.対象は複数指同時手術を行い,3 年以上の経過観察が可能であった39 例79 指とした.2 指同時手術は38 例,3 指同時手術は1 例であった.術後経過観察期間は平均47.0 か月であった.結果は複数指同時手術の術後6 か月時でPIP 関節自動屈伸可動域,運動時visual analog scale,DASH score,握力,側屈が有意に改善し,3 年以上経過時では側屈以外は有意に改善していた.単数指手術との比較では,術後3 年以上経過時で側屈のみ有意に劣っていたが,その他の項目では有意差を認めなかった.複数指同時手術を希望される場合,側屈に注意は必要であるが,行ってもよい手術方法であると考えられた.

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