抄録
一般に,歯科臨床でオーラルリハビリテーションの術前・術後の効果の違い(健康度)をパラメータで測定していない.
第一次健康科学としての歯科医療が健康づくりにどれくらい寄与しているかを測定し,歯科医療の意義を提示すべきである.それにはEBM によるパラメータを普及して,糖尿病における血糖値やHb a1c のようなGlobal Dental Standard を確立しなければならない.
そこで本稿では,唾液ORP(Oxidation Reduction Potential)値を歯科診療の効果判定や経過判断のパラメータとして活用することは大きな意義があると考え,臨床的に検討したので報告する.