日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学
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症例報告
咬合崩壊患者に対しプロビジョナルレストレー ションを用いて,咬合再構成を行った1 症例
島田 成章松本 篤樹鈴木 玲爾荒木 久生
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2016 年 36 巻 1-2 号 p. 65-

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抄録

目的:多数歯欠損に対し顎機能,下顎位の診査を行い咬合高径の決定後,プロビジョナルレストレーション(以下PR)にて咬合再構成し,良好な結果が得られたので報告する.方法:患者は物がかみにくいことを主訴として来院された61 歳男性.多数の臼歯を喪失しておりバーティカルストップがなく,前歯部でのみ咬合しており,アンテリア・カップリングも不正となっている.予後不良歯を抜去および初期治療終了後,ゴシックアーチを用いて顎機能など下顎位の診査を行い,中心位を決定しPR を作製.経過観察し安定していることを確認後,最終補綴物へと移行した.結果:適正な中心位にて咬合再構成を行い,咀嚼機能の回復ができた.考察および結論:中心位を決定しPR で安定を図り最終補綴物へ移行したことにより良好な結果,咬合再構成を行えたと考える.

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© 2016 特定非営利活動法人 日本顎咬合学会
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