日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学
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原著
各種根管拡大形成器具の実験歯を用いた 根管壁の機械的清掃の研究
吉用 卓
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2022 年 41 巻 3 号 p. 223-229

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抄録

目的:根管治療の永続性は,根管内の確実な機械的清掃に負うところが大きい.ステンレススチールファイル(以下SS ファイル)とNi-Ti ロータリーファイル(以下Ni-Ti ファイル)とともにその改良法を評価する.材料・方法:単根管歯で根管が比較的直線的な抜去歯を実験歯とし,根管内を染め出し液で染色したのち,①手用S S ファイル(マニー社)による根管拡大,②X Smart plus エンジン(Dentsply 社)仕様のNi-Ti ファイル(VDW 社)による根管拡大,さらに改良法である③歯冠側1/2 ~1/3 を頬舌的に拡大したのち①と②を併用した根管拡大を行なった.それぞれ単純エックス線撮影による拡大評価,分割後根管壁面を直視観察による評価を行なった.結果:改良法では根管清掃状態の向上が観察された.器具の特性を活かして用いることにより,拡大時間の短縮,解剖学的根管に沿った拡大ができることが示唆された.

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© 2022 特定非営利活動法人 日本顎咬合学会
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