2023 年 43 巻 1 号 p. 11-
若年者のライフステージにおける欠損補綴において,ブリッジなど連結補綴装置は清掃性の難しさや力学的観点から将来的な欠損部位の拡大につながるリスクがある.また,欠損部位への治療介入において低侵襲治療と力の分散が補綴部位のロンジェビティーに大きく関与すると思われる.本症例では異なる3 つの主訴に対し欠損補綴処置を歯牙移植やクレスタルアプローチでのサイナスリフトを併用したインプラント治療を行った.前歯部の審美障害に対してはオフィスブリーチやホワイトニングを用い天然歯の形態の保存に努め,それぞれ低侵襲治療で対応した. 【顎咬合誌 43(1):11-21,2023】