日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学
Online ISSN : 1884-8230
Print ISSN : 1346-8111
ISSN-L : 1346-8111
症例報告
ガミースマイルにアライナー矯正と歯冠長延長術を用いた1症例
負門 直樹
著者情報
ジャーナル フリー

2024 年 43 巻 3 号 p. 251-

詳細
抄録

重度ガミースマイル患者にアライナー矯正・歯冠長延長術を用いることにより良好な治療結果を得たので報告する.患者は26 歳,女性,ハイスマイル時の歯肉の露出を主訴として来院した.ハイスマイル時の歯肉の露出量は約 7 mm,過大なオーバーバイトを有し受動的萌出不全を呈していた.矯正治療により,前歯を傾斜移動させた.相対 的な圧下量を2 mm,その後歯軸方向への絶対的圧下量を1 mm 行った.顔貌の再評価を行い,再度矯正の微修正を行った.矯正治療の後,再度顔貌の再評価を行った.CT と模型より歯肉の切除量を決定し,歯冠長延長術を行った.主訴であるハイスマイル時の歯肉の露出は改善され良好な結果が得られた.【顎咬合誌 43(3):251-257, 2024

著者関連情報
© 2024 特定非営利活動法人 日本顎咬合学会
前の記事 次の記事
feedback
Top