抄録
インプラント即時荷重症例の累積生存率を上下顎別,対合歯条件別,遊離端,非遊離端別に分析した.Brånemark Clone による上下顎臼歯部インプラント補綴75 症例を最大で6522 日,約17 年間追跡し,インプラント撤去の時点を失敗として上下顎別,対合歯条件別,遊離端,非遊離端別に累積生存率(CSR)を危険率 p=0.05 で比較し,あわせてHazard Ratio(HR)を算出した.下顎のCSR は上顎のそれを明らかに上回る傾向が認められた(p<0.0092, HR=5.018)が,対合歯条件別,遊離端,非遊離端別の比較では顕著な差を認めなかった.今後,他のインプラントタイプに関しても埋入本数やその配置さらに上部構造補綴装置別にも分析が必要であると考える.臼歯部即時荷重症例75 症例の累積生存率は総じて下顎が上顎よりもCSR が高値であった.