日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学
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ISSN-L : 1346-8111
原著
インプラント連結機構の違いによる印象採得時のエックス線適合差比較
伊藤 未来, 小澤 万純, 金城 朝尚, 飯塚 奈々, 河方 知裕, 齋藤 大嵩, 堀内 康志, 宮澤 隆太, 山口 由奈, 松田 哲
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2026 年 46 巻 1 号 p. 21-28

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抄録
今回インプラントの補綴製作にあたって,精度の高い印象を採得することを目的にエックス線を用いたインプラント印象採得時の連結機構の違いによるインプラント体-印象用コーピング間の適合精度検出の比較を行った.エックス線による適合確認を行った際にどのような条件下で誤認が発現されるのか検討するため,インプラント体-印象用コーピング間に厚さ0 μm ~ 100 μm の間隙があるものと間隙がないものをそれぞれ用意し,プラットフォームに対し水平方向から0 °~ 25 °の傾きで照射した.デジタルエックス線装置はIP (Imaging Plate)方式(以下IP)とCCD(Charge-CoupledDevice)方式(以下CCD)を用い,撮影したエックス線写真を10 名の歯科医師が無作為に間隙の有無を診査した.これらをエクスターナルインプラント体とインターナルインプラント体の両者で行いその比較検討を行った.結果として,デジタルエックス線装置間では,描出限界はIP よりもCCD が優れる傾向にあった.インプラント連結機構間においては,エクスターナルインプラント体では照射角度10 °以内であれば間隙の大きさによる識別に有意差はなかった.インターナルインプラント体では間隙の認識率は比較的高いものの,間隙がないにも関わらず間隙を誤認した事例も発生した.インターナルインプラント体の場合,連結機構部がインプラント体内部に位置するため間隙の認識がしづらく,こうした連結機構部の違いが間隙の認識に影響を生じることが考えられる.インプラント補綴の長期維持安定には精度の高い上部構造が不可欠である.インプレッションコーピングの適合を確認する際インジケーター等を用いて照射角度をプラットフォームに対し水平方向から適切にエックス線を照射すべきことが明らかになった.
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