2001 年 21 巻 3 号 p. 304-311
作業側側方顆路の再現が咬合構成に及ぼす影響を検討する目的で, 咬合器上に上下顎歯列模型を設置して作業側側方顆路角を-30°から+30°まで10°ごとに変更し, 各条件下で側方限界運動を行わせた際の作業側犬歯尖頭部の側方限界運動経路をナソヘキサグラフを用いて測定した.
その結果,
1.作業側犬歯尖頭部における5mm偏心位での1.2mmの誤差は, 作業側側方顆路角において60°の誤差となって生じる.
2.作業側側方顆路角が60゜変化した場合の犬歯尖頭部の変化は15゜であった.