日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学
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21 巻 , 3 号
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  • 2001 年 21 巻 3 号 p. 264-285
    発行日: 2001/02/20
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 山口 雅庸, 平野 浩彦
    2001 年 21 巻 3 号 p. 286-297
    発行日: 2001/02/20
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    本文では前半で歯科診療上留意すべき内科疾病の管理について, 後半で歯牙喪失後の栄養と健康の問題を取り上げた.すなわち, 高齢者の歯科治療において管理しなければならない疾病として, 脳梗塞, 高血圧, 感染性心内膜炎などがある.脳梗塞例では抗血栓療法が行われていることが多く, 歯科手術における止血管理が課題となる.高血圧では予後を定量化するためのリスク因子と層別化の概念が重要である.感染性心内膜炎は齲蝕や歯科診療が発症因となることがすでに指摘されており, 予防が重要である.一方, 歯牙の機能喪失後, 咀嚼困難の問題が起こる.歯科保健の分野では「8020運動」が推進され, 国民の間にも歯科保健のスローガンとしてかなりの認知度を得ている.本運動の目的は, 「自分の歯で咀嚼する能力の維持」にある.本文では疫学調査の結果に基づき, 咀嚼能力と口腔内現症との関係, 栄養, 全身状態との関係, および咀嚼能力を維持する要因について述べる.
  • 小出 馨, 西巻 仁, 齋藤 隆哉, 森内 麻水, 佐藤 利英, 植木 誠, 浅沼 直樹
    2001 年 21 巻 3 号 p. 298-303
    発行日: 2001/02/20
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    一般に, 中心位は咬合採得や咬合調整を行ううえでの基準となる下顎位として知られているが, 開口筋や閉口筋のみならず表情筋の緊張もその位置に影響を及ぼす.そこで, 表情筋が中心位に及ぼす影響を検討する目的で, 被験者として顎口腔系に異常を認めない健常有歯顎者3名を選択し, 中心位から口角部を後方へ牽引した状態に表情筋を緊張させ, その際生じる顆頭位の変化をナソヘキサグラフを用いて測定し, 検討した.その結果, 表情筋の緊張により下顎位は後上方へ偏位する傾向を示した.
  • 小出 馨, 齋藤 隆哉, 西巻 仁, 森内 麻水, 佐藤 利英, 植木 誠, 浅沼 直樹, 高橋 純一
    2001 年 21 巻 3 号 p. 304-311
    発行日: 2001/02/20
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    作業側側方顆路の再現が咬合構成に及ぼす影響を検討する目的で, 咬合器上に上下顎歯列模型を設置して作業側側方顆路角を-30°から+30°まで10°ごとに変更し, 各条件下で側方限界運動を行わせた際の作業側犬歯尖頭部の側方限界運動経路をナソヘキサグラフを用いて測定した.
    その結果,
    1.作業側犬歯尖頭部における5mm偏心位での1.2mmの誤差は, 作業側側方顆路角において60°の誤差となって生じる.
    2.作業側側方顆路角が60゜変化した場合の犬歯尖頭部の変化は15゜であった.
  • 日暮 尚樹
    2001 年 21 巻 3 号 p. 312-315
    発行日: 2001/02/20
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    睡眠時無呼吸症候群 (SAS) とは, 寝ている間に呼吸が止まってしまう病気で, 睡眠中に呼吸停止があると様々な疾患を引き起こすといわれている.アメリカ合衆国における睡眠呼吸障害の分野では歯科の位置が確立しており, 医科との連携のもとに多くの歯科的治療がなされている.しかし, 日本においては, 睡眠呼吸障害における歯科分野の参加はまだ少ない.本稿ではSASに対する歯科医師の役割について報告する.
    SASにおける歯科医師の役割の一つとしては, 顎顔面形態の診断があげられる.SASの診断にとって, 側面頭部X線規格写真 (セファロ) により顎顔面形態を診断することも重要である.SAS患者の顎顔面形態の特徴は, (1) dolico facial pattern (長顔型) , (2) 舌骨の低位, (3) 上顎は正常な位置にあるのに対して下顎は後退している, (4) 軟口蓋が長い, (5) 気道が狭い, などである.また, セファロによりアデノイドの存在や口蓋扁桃肥大もわかるので, 気道の閉塞原因を推測することも可能である.
    もう一つのSASにおける歯科医師の役割としては, oral appliance (OA) による治療があげられる.OAは2種類に分類され, 一つは, 下顎に前方位をとらせ, その位置を保持するsleep splintタイプと, 舌の前方位を保持するtongue retaining device (TRD) がある.いずれも, 後退している下顎や舌を前方に保持して, 気道の開大を図る目的がある.ただし, OAは, 適応症, 下顎の前方突出量, 作用機序など明確になっておらず, それらを明確にしていく必要がある.
  • ―基準となる咬合床の製作方法
    大野 健夫
    2001 年 21 巻 3 号 p. 316-322
    発行日: 2001/02/20
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    総義歯を製作するとき, 咬合床を用いて咬合採得を行う工程があり, 咬合採得によって得られた情報に基づいてロー義歯が製作されることを考えれば, 咬合床の重要性が認識できる.そこで, 望ましい咬合床の備えておくべき条件と製作方法を考えてみた.
    咬合床は構造的には基礎床と咬合堤からなり, 次の条件を満たしていなければならない.
    (1) 基礎床は作業模型の模型面に対して適合精度がよい.
    (2) 咬合堤は提示された垂直的数値, 水平的数値が正確に記入してあること.
    このときには顔面正中線が示されていることはないので, 当然として正中口蓋縫線を正中線 (基準軸) として咬合堤が製作される.
    そして, ヒトの顔が基本的に対称的であることを前提に考えれば, 有歯顎では, 上顎正中線を中心軸として左右対称の位置に同名部位の歯牙があり, 下顎歯列がその対向関係において上顎歯列と一致するなら, 下顎正中線を中心軸として左右対称の位置に同名部位の歯があり, 上下顎の同名部位の歯は対向関係において一致する.
    以上のことから, 上下顎模型の各正中線を中心軸として水平的数値は左右対称であり, 上下顎の咬合堤の水平的数値は同じ大きさであることが望ましく, また, 患者によって顎骨の大きさが一人一人違うことを考えれば, 患者によってその垂直的数値や水平的数値の変化に対応できる製作方法でなければならない.
    「また, 同一患者においては, その患者がどの分類に属していようとも上下顎顎堤の間には, 時系列的変化にかかわらず, そこには普遍的な共通性があると考えている」
    以上のことを考慮したシンメトリー (左右対称) な咬合床の製作方法を述べる.
    咬合床製作の工程は, (1) 作業模型上にガイドラインの記入, (2) 基礎床の製作, (3) 咬合堤の製作, の順序で行う.また, 咬合床を製作するには特別な器具は必要とせず10cmの三角定規があれば十分であるが, より寸法精度を上げるために自家製の器具を開発している.また, 規格模型の制作に関しては「目で見るコンプリートデンチャー」のp.97を参考にしている.
  • 松波 卓, 兎川 嘉隆, 太田 裕明, 岡部 俊一, 児玉 信之, 田嶋 紀一郎, 大石 尭史, 大石 暢彦, 植木 美輪子, 稲葉 繁, ...
    2001 年 21 巻 3 号 p. 323-327
    発行日: 2001/02/20
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    シリコーン印象材は寸法精度の安定性から臨床に用いる機会の多い材料である.
    この印象材のパテタイプとインジェクションタイプを使い, 積層印象 (コレクタ・アップドルック) を行った.本印象法では, スペーサーを使わずに一次印象を行い, 撤去後の印象面に対しグルーブカッターを用いて溝を付与した後, 二次印象を行う.
    その結果, 鮮明な印象が採得でき, 適合のよい補綴物を作製することができた.
  • 小嶋 榮一
    2001 年 21 巻 3 号 p. 328-334
    発行日: 2001/02/20
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    最近のDental Implantの普及率は目覚ましいものがあるが, 筆者は約30年前から日常臨床にDental Implantを応用してきた.症例としては, 遊離端欠損部位あるいは中間欠損部にImplantを埋入し, 最終補綴物はCrown Bridgeで処置をする症例を最も多く経験してきた.しかし, 毎日Dental Implant治療を行っていると多数歯欠損や無歯顎というような大きな症例にぶつかり, どのように処置をしてよいか迷った時代もあったので, 今回は特に下顎無歯顎について筆者の知識と経験を述べることにする.
  • ―有機溶媒使用経験との関連
    村上 幸生, 田中 庄二, 藤澤 盛一郎, 横瀬 敏志, 高橋 慶壮, 高森 一乗, 宮田 隆
    2001 年 21 巻 3 号 p. 336-340
    発行日: 2001/02/20
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    近年, 若年者の齲蝕の罹患は減少傾向を示している.しかしながら, 一部の少年たちには信じられないような重症齲蝕が発症することがある.揮発性有機溶媒の使用がそれである.この薬物は吸引により様々の内臓障害や精神異常を引き起こし, また, そのこと自体が社会問題となっている.歯科医学的立場においても若年者の咬合崩壊の一因ともなり, 見過ごしてはならない問題と考える.そこで, 本稿ではその重症齲蝕の実態にふれ, 齲蝕の進展における有機溶媒の為害性について最近の研究成果とともに概説する.
  • 小嶋 寿
    2001 年 21 巻 3 号 p. 341-344
    発行日: 2001/02/20
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
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