日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学
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審美治療における音波歯ブラシの有用性
近藤 隆一
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2005 年 25 巻 1-2 号 p. 203-207

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抄録
ホワイトニングが登場して審美的な構成要素のひとつを操作できるようになり, 歯科医療のフィールドは確実に広がった.現時点ではホーム・ホワイトニングが最良の結果を得られるが, 即効性に劣る薬剤を使用するために治療途中で挫折する患者が出現する.あくまでも「仮説」だが, 1.ホワイトニングではプラークやステインが遅延要因として作用するため, トレー装着前にプラーク・コントロールを励行させて外因性因子の分解に薬剤が消耗される無駄を省く.2.薬剤を歯面まで確実にデリバリーしなくてはならないが, バイオフィルムは阻害因子となるためトレー装着前に取り除くことが望ましい.それらの理由により, ソニッケアーの使用はホワイトニングの術前処置という認識が必要かもしれない.
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© 特定非営利活動法人日本顎咬合学会
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