日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学
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診療室における予防への取り組み
飯田 しのぶ
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2005 年 25 巻 1-2 号 p. 208-214

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抄録
う蝕や歯周病は本来まれな病気と言われているが, 歯科医院に来院される患者さんの多くはう蝕の経験があり, 歯周組織に炎症を持っている.これらの疾病が進行した場合, 治療は困難になり, 歯を喪失する可能性が高くなる.このような臨床経験から, 私は, 疾病予防が必要であると感じている.
口腔衛生指導, フッ化物塗布およびPMTCのような予防を実行する場合, 患者さんのリスクを把握することが重要である.それにより, 適切な予防を行うことが可能になる.
現在のところ, 歯科医院へ予防のために来院する患者さんは少なく, 多くは治療のために来院している, そのような患者さんと一緒に予防を行うために, 診療室のスタッフ全員が協力する必要がある.そして, 各々の患者さんに合わせた予防プログラムを計画することが大切である.
そこで, 景山歯科医院で実際に行っている予防方法についてご紹介したいと思う.
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© 特定非営利活動法人日本顎咬合学会
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