日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学
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ドライマウス
斎藤 一郎
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キーワード: ドライマウス
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2005 年 25 巻 1-2 号 p. 215-218

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抄録

涙が減少して目が乾くドライアイと同様, 最近口の中が乾くドライマウス (口腔乾燥症) の症状を訴える人が増えている.ドライアイ研究会によれば, 日本に約800万人存在するとされるドライアイ患者の多くがドライマウスに起因する症状を呈するとの報告や, 欧米の疫学調査では人口の約25%が本症に罹患しているとの結果から算出すると, 本邦では3, 000万人の潜在患者がいることになる.しかしながら, 本症の受け皿となる医療機関は少なく, 患者さんはどの科を受診すれば良いのか分からないのが現状である.本来, ドライマウスは歯科医療従事者が適切な処置を行うことによって症状を緩和し, 進行を止めることができる.本稿では唾液の役割とドライマウスの原因について概説する.

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© 特定非営利活動法人日本顎咬合学会
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