2025 年 22 巻 1 号 p. 39-49
1960年代、宇部市や神戸市で野外彫刻展がはじまり全国に波及した。ここからパブリックアート設置がブームとなる。1980年代には「JAPAN牛窓国際芸術祭」(岡山県)や「白州アートキャンプ」(山梨県)など、アートに限らず幅広いジャンルのアートフェスティバルが始まる。2000年には「大地の芸術祭」、2001年には「横浜トリエンナーレ」がスタートし「トリエンナーレの時代」がやってきたと言われた。その後現在全国各地で多くのトリエンナーレ、ビエンナーレが開催されるようになった。本稿では、現在開催中のアートフェスティバルを中心に、実施主体、開催自治体の規模、開催会場等で分類し、これらがアートフェスティバルに果たす役割について考察する。