文化経済学
Online ISSN : 1884-2208
Print ISSN : 1344-1442
20世紀の現代社会とソヴィエト・オペラ -ショスタコーヴィチのオペラ『ムツェンスク郡のマクベス夫人』の位置-
後藤 宣代
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1998 年 1 巻 2 号 p. 87-95

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抄録
生誕以来400年を迎えるオペラに、かつてなく関心が高まっている。本稿は、ショスタコーヴィチのオペラ『ムツェンスク郡のマクベス夫人』を取り上げ、普通人の世紀としての現代社会におけるオペラの社会性を考察する。オペラが有する独自な総合芸術性という観点から、この作品に内在的な分析を試みる。言葉と音という社会的媒体を通して表現される芸術と、普通人の理想と希望、力と富と趣味との社会的な相互作用が明らかとなろう。
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