埼玉大学
2001 年 2 巻 3 号 p. 35-43
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第二次世界大戦後の復興期は、英国にとって芸術文化政策の画期であり一大転換点であったということがよく言われる。本稿は、こうした見方を地方の視点から再検討する。まず、地方自治体による地域文化政策の展開の歴史を概観し、1948年に地方自治体による娯楽提供サービスが法制化された過程を見る。一事例としてコヴェントリ市の公立劇場構想が現実化していく過程を詳述し、戦後の英国における芸術文化政策の展開過程が漸進的で、困難と逆説に満ちたものだったことを示す。
文化経済学会〈日本〉論文集
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