抄録
本研究は、日本の英語教育における英語観の変遷にふれた上で、筆者が担当する教員養成課程に在籍する大学生の間でGlobal Englishesに対する受容が高まりつつあることを示す。研究手法として、国際英語論および近年ではGlobal Englishes for Language Teaching(GELT)として知られるパラダイムに基づくコースにおける10年以上の指導経験を基盤とし、学生からのフィードバックに対する綿密な質的分析を実施した。本研究では、World Englishes(WE)およびEnglish as a Lingua Franca(ELF)に対する学生の態度の変化に焦点を当てている。分析の結果、学生たちの間で多様な英語変種に対するより開放的な姿勢が醸成されつつあることが示唆された。この知見は、日本の英語教育において、従来のネイティブスピーカー主義からの重要なパラダイムシフトが起こりつつある可能性を示唆している。