日本地域看護学会誌
Online ISSN : 2432-0803
Print ISSN : 1346-9657
特定保健指導の行動計画設定支援における保健師の思考プロセス
桐生 育恵佐藤 由美
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2015 年 18 巻 2-3Comb-No 号 p. 51-60

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抄録
目的:特定保健指導の初回面接において,対象者の行動計画設定の支援に用いられる保健師の思考プロセスを明らかにすることである.方法:調査1では,特定保健指導の初回面接において,対象者の行動計画設定までの支援に用いた思考の内容を保健師19人にインタビューし,修正版グラウンデッドセオリーアプローチを用いて分析した.調査2では,保健師11人を2グループに分け,調査1の結果の妥当性についてグループインタビューを行った.結果・考察:特定保健指導の初回面接での,対象者の行動計画設定の支援における保健師の思考プロセスは,【対象者の全体像のイメージ】【健康問題の共有】【生活習慣改善意欲の引き出し】【生活習慣改善目標の設定支援】からなるセルフ・エンパワメントプロセスと,【心理の洞察】【面接の進め方の検討】からなるコアプロセスの2つから構成された.保健師は,初回面接では特にコアプロセスを重要視していることが明らかとなった.
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© 2015 一般社団法人 日本地域看護学会
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