日本地域看護学会誌
Online ISSN : 2432-0803
Print ISSN : 1346-9657
保健所保健婦の市町村保健活動支援におけるコンサルテーション機能の意義とあり方
平澤 則子小林 恵子飯吉 令枝斎藤 智子佐々木 美佐子
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2001 年 3 巻 1 号 p. 101-107

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抄録
本研究は,市町村保健婦の保健所保健婦に対するコンサルテーションニーズと,保健所保健婦の市町村保健活動に対するコンサルテーションの実態およびその効果を調査し,保健所保健婦のコンサルテーション機能の意義とそのあり方を明らかにすることを目的とした.結果を以下に示す.1.市町村保健婦の約9割は保健所保健婦にコンサルテーション機能を「果たして欲しい」と考え,保健所保健婦の全員がコンサルテーション機能を「果たす必要がある」と答えているが,実際にコンサルテーション機能を「果たしている」と思う者は約5割であった.2.市町村保健活動支援の実践事例では,コンサルテーションプロセスのすべてが実施されていた.3.保健所保健婦のコンサルテーションプロセスの構成要素として,「相談者と問題を共有」「期待する結果の明確化」「問題解決時期の明確化」を意図的に実施していく必要がある.
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© 2001 一般社団法人 日本地域看護学会
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