抄録
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い,全国の小中高校・特別支援学校に一斉休校が要請された。その間,対面授業の代替として,オンライン授業を実施してきた事例が報告されている。しかしながら,オンライン授業には,協働的な学び,他者と関わるといった面で課題が多いことも指摘されている。本研究は,いち早くICT環境の整備に着手し,休校期間中にも,協働学習やリレーション形成の視点をもって学びを保障してきたオンライン授業の成果と課題について考察した。意図的・計画的に展開されたオンライン授業は,対面授業と同等に機能し,一定期間の代替を有効にすることが示された。また,オンラインホームルームなどの実施が,集団発達を促しリレーション形成に効果的に働き,その後の協働学習場面での相互交流,グループ活動を後押しすることが示された。