抄録
本研究は,学校から社会への移行期における大学生が,授業やアルバイトなどの正課・正課外活動を行う際,その活動量を時間数ではなく重要度で捉えることで,どのようなバランスで活動することが社会人基礎力の能力向上につながるのか,そして生き方理解へとつながっていくのかを検討したものである。研究型A大学の大学3,4年生249名を対象に,質問紙調査を実施した。その結果,1)活動の重要度に応じて4クラスタの学生タイプに分類され,社会人基礎力得点との関連から,先行研究の仮説を一部支持する結果となったこと,2)正課活動と正課外活動とを多領域にわたり積極的に取り組むタイプは,自我同一性地位との関連においても,同一性達成地位の者が多くみられたこと,の2点が明らかとなった。最後に,大学生の正課・正課外活動への取り組みと得られる学びに関して,先行研究と比較しながら総合的に考察された。