2009 年 13 巻 1 号 p. 24-31
多人数講義の出欠管理に対して,多くの大学で様々な取り組みが行われている.われわれは近年増加傾向にあるLMSを用いた講義およびそのために利用されるパソコン実習室型の講義に着目し,その出欠管理を現在より容易かつ実質化するためにプレゼンスタイプ出席管理システムの開発を行った.このシステムにより講義時間中に学習のためにパソコンにログインしていた時間を判定基準に含めることが可能となり,出欠判定を行う上で受講者の実質的な出席評価を実施できるようになる.また,LMSとの連係による利用を想定しており,講義受講者のユーザIDリストが書かれたCSVファイルをこのシステムに入力し,出欠判定条件を設定するだけで,出欠判定結果のCSVファイルとしてダウンロードできるようになる.本研究では,利用履歴記録データベースをもとに講義の出欠判定を行うWebアプリケーションの開発およびその評価結果について報告する.