2010 年 14 巻 1 号 p. 97-104
岩手大学人文社会科学部では、2006年に情報基礎科目の早期単位認定制度を導入した。本学の情報基礎科目である「情報基礎」は、学生生活や社会生活において必要十分な情報モラル・知識・技能を学生に習得させるのが目的であるから、すでに大学生活や社会生活において必要な能力を有している学生を早期単位認定することは、妥当なことだと考えたからである。この早期単位認定制度は、2006年から5年間行われてきたが、特に2008年からは、早期認定をより円滑に行うために筆記試験のオンライン化を行ったことにより、よりシステマティックな運用が可能となった。本論文では、オンライン試験の問題内容に関して考察する。