学術情報処理研究
Online ISSN : 2433-7595
Print ISSN : 1343-2915
原著論文
無線AP配置の適正化による電波利用率の向上
本村真一木本雅也大野賢一
著者情報
ジャーナル フリー

2011 年 15 巻 1 号 p. 40-45

詳細
抄録

スマートフォンやiPadに代表されるタブレット型端末の登場で、鳥取大学においても無線LANの需要が増大している。この需要を満たすため、既存の無線APを再配置することで無線LANのカバレッジエリアの拡大を検討している。無線APの再配置には、配置前のシミュレーションの実行だけでなく、配置後にサイトサーベイを実施し、シミュレーション結果との比較を元に再設置箇所を検討する必要がある。本取り組みでは、シミュレーションの精度を向上させるため、配線工事を伴わない範囲で無線APの配置を見直した。再配置と同様に、本取り組みでもシミュレーションとサイトサーベイの結果を比較している。使用したシミュレーションソフトウェア、AirMagnet Plannerは2次元平面を対象としおり、各階に設置した無線APだけを対象としたサイトサーベイの結果と比較すると、適切にシミュレーションができることが分かった。しかしながら、実際には上下階に設置した無線APからの電波が大きく影響するため、作業者による予測にてこの問題に対処した。本作業による知見はそのまま再配置作業に適用できるため、有益な結果が得られたと考えている。

著者関連情報
© 2011 学術情報処理研究編集委員会
前の記事 次の記事
feedback
Top