2021 年 25 巻 1 号 p. 55-65
遠隔地で活動している構成員の増加や,キャンパス閉鎖時における事業継続性の確保といった要因から,各種の大学業務を,遠隔地から実施できる体制を整える必要性が高まっている.本論文では,4種類の大学業務について,遠隔地から実施できる体制を整備する方法について述べ,豊橋技術科学大学における整備状況と運用経過を報告する.対象とする業務は,第1に,個人情報などを扱うために高度な保護を要する事務業務,第2に,研究室内に設置された特定の計算機を必要とする研究業務,第3に,講義・打合せ・文書作成などの通常業務,第4に,アカウント有効化およびパスワード初期化などのユーザ管理に関する手続きである.