東京女子医科大学 第一外科
2008 年 22 巻 6 号 p. 963-966
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外傷性横隔膜ヘルニアは早期に診断・治療されることが多いが,我々は受傷後半年を経て診断された症例を経験した.症例は38歳男性.外傷による脳挫傷・下顎骨折・肋骨骨折の後,半年を経過して横隔膜ヘルニアを診断された.胸腔内の癒着が予想され胸腔鏡にて経胸的アプローチを採用したが,脱出臓器の腹腔内への整復が困難であったため,後側方開胸に変更した.癒着の有無や臓器の胸腔内脱出の程度の確認に,胸腔鏡が有用であり,癒着例や腹腔内還納の困難な症例に対し開胸に移行するのが理に適うと考えた.
日本呼吸器外科学会雑誌 呼吸器外科
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