北里大学医学部呼吸器外科学
2018 年 32 巻 5 号 p. 610-616
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症例は78歳,男性.3年前の健診で胸部異常影を指摘.前縦隔結節として経過観察されていたが増大.CT,MRIで前縦隔に39 mmの囊胞性病変を認め,胸腺囊胞を疑い診断治療目的で胸腔鏡下胸腺部分切除施行.病理では,薄い隔壁を有する多囊胞性病変で,囊胞を裏打ちする細胞はD2-40陽性であり,リンパ管腫と診断.術後経過は良好で,術後1年現在無再発で乳糜胸を含む合併症なく経過している.
日本呼吸器外科学会雑誌 呼吸器外科
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