日本呼吸器外科学会雑誌
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原著
気管腫瘍に対し気管管状切除を行った5症例の検討
宮島 美佳, 中村 将弥, 清水 勇希, 後藤 達哉, 小池 輝元, 土田 正則
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2025 年 39 巻 2 号 p. 74-79

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抄録

当院での気管腫瘍に対する気管管状切除・形成術の経験を報告する.2014~2022年に当院で手術を行った気管腫瘍5例を対象とした.術式は気管管状切除が4例,左肺全摘後の気管分岐部切除が1例であり,全例端々吻合による気管形成術を行った.4例はVV ECMO併用で行った.手術時間,出血量はECMO使用例で多い傾向にあった.術後気管支鏡検査では全例で吻合部異常所見なし.周術期合併症は反回神経麻痺/肺炎:1/1例で,いずれも軽症で改善傾向であった.病理診断は,腺様囊胞癌/扁平上皮癌/MALTリンパ腫:3/1/1例,腫瘍最大径:17-35 mmであった.4例が気管支断端陽性であり,うち2例で術後追加照射を行った.術後観察期間中央値は35.2ヵ月で,1例で再発,4例で再発なし,全例生存している.気管腫瘍に対する気管管状切除は,手術侵襲は大きいが重篤な合併症なく,長期成績も期待できるため,有効な治療法と考えられる.

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