京都大学医学部付属病院呼吸器外科
市立静岡病院胸部外科
西神戸医療センター呼吸器外科
京都大学医学部附属病院病理部
2002 年 16 巻 5 号 p. 655-660
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症例は74歳男性.気管支喘息, 肺気腫にて通院治療中, 呼吸困難を主訴として, 左頸部腫瘤と胸部レントゲン写真で左上縦隔の腫瘤陰影を指摘され当院紹介受診となる.CTおよびMRIで上縦隔から左頸部に広がる腫瘤影を認め, 手術にて摘出を行った.摘出標本は10x9x6cmで被膜を有し, 外観は黄色で弾性軟であった.腫瘍は成熟脂肪細胞からなり, 胸腺組織や骨格筋組織を認めず, 頸縦隔型脂肪腫と診断した.頸縦隔型脂肪腫は比較的稀な疾患であり文献的考察を加え報告する.
日本呼吸器外科学会雑誌 呼吸器外科
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