抄録
本稿の目的は、英語以外の外国語科目が開設されている高等学校において、その教育環境の長所を生かした取り組みとして、言語間における協働性に着目したプロジェクトを考案し、汎用性のあるプロジェクトモデルを提示することである。具体的には、高大連携の形で複数の言語が協働する形による交流プロジェクトを構想し、3校の公立高等学校で実施した。各プロジェクトに対する生徒の評価を分析した結果、興味や学習意欲の向上等、複数言語協働形態による取り組みに一定程度の学習効果が確認できた。実施したモデルケースに基づき、多様な外国語教育を担う教育環境の強みを生かした複数言語協働型のプロジェクトモデルについて、現段階での類型化と活用方法を示す。