抄録
本稿は2020年度秋学期に、慶應義塾大学でフランス語を学ぶ学生と、フランスのラ・トゥール中学高等学校、パリ政治学院、フランス国立東洋言語文化学院、ESCE国際貿易ビジネススクールで日本語を学ぶ学生との間で行ったオンライン国際交流の実践報告である。
コロナ禍による閉塞的な状況の中で、「フランスで、フランス語を話して生活している学生たち」とオンラインでつながることで、フランス語学習のモチベーションを高めることを目指し、全員参加型のGoogleフォームを用いたアンケート交換と、希望者参加型のZoom交流会を実施した。
同世代のフランスの若者との交流は、日本の学生たちにとって異文化理解の第一歩となり、教員にとっても、より能動的で継続的な学習の可能性を考えていく上での貴重な体験となった。