大学教育学会誌
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課題研究シンポジウムⅠ
「コロナ後の大学教育に関する調査」からみた大学教育の現状
白川 優治
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2024 年 46 巻 1 号 p. 43-47

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抄録

 本報告では,コロナ禍でのオンライン授業の経験が個々の大学教員の授業実践や教育運営にどのような影響をもたらしたのかを検討するために,本課題研究のサブテーマ1が本学会の会員を対象に2023年10月に実施した「コロナ後の大学教育に関する調査」の結果を報告する.調査結果から,2023年春学期には,多くの授業が対面授業に戻りつつも,授業担当者単位でみると,多くが対面方式と遠隔方式を併用していた.また,コロナ下を通じ,教員のLMSの活用が進み,定着していた.今後の授業形態の希望は,「対面授業」が一番多いが,「ハイブリッド形式」にも一定の支持がみられた.コロナ下での経験をもとにした授業担当者の新しい教育方法への意欲をいかに取り入れていくかは今後の大学教育のあり方に重要な意味をもつだろう.

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