日本の学士課程において重要な役割を担う卒業研究教育について,その質の向上や,学修成果の可視化,それによる教学マネジメントの推進といった視点もふまえて実証的に検討することは喫緊の課題であると考えられる.本ラウンドテーブルでは,卒業研究教育の評価に焦点を当て,社会科学分野,人文科学分野,自然科学分野の3つの分野に関する実際の卒業研究の評価実践事例を分析し,卒業研究教育における評価のあり方をめぐる論点整理を通して,今後検討すべき視点の提起を目指した.結果,個人と組織の各階層および診断的評価,形成的評価,総括的評価の各評価時期との相互作用を視野に入れた卒業研究教育のあり方に迫る具体的な視点と今後の検討課題が見出された.