支援対話研究
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コーチング支援に関する一考察
~アブラハム・マズローの生涯を概観して~
山本 淳平
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ジャーナル オープンアクセス

2017 年 4 巻 p. 89-98

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抄録

本研究レポートの目的は、クライアントをより自己実現的人間たらしめるコーチング支援に必要なことは何なのかを確認することにある。そのために、コーチング書籍でしばしば引用される「欲求の階層説」「自己実現」などで知られるアブラハム・マズロー(Abraham H.Maslow,1908-1970)の生涯をレビューした。そして、彼の言質等を基に彼の生涯を概観し、彼が人間性心理学を提唱するに至った過程を整理した。その結果、以下の二点について確認できた。一つ目は、愛情を持ち、クライアントに対しても一面的にではなく、多面的・包括的な捉えを常にしていくことが重要である点、二つ目は、客観的研究法も十分に尊重した上で研究を蓄積していく重要性についてである。

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2017 一般社団法人日本支援対話学会
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