日本糖尿病教育・看護学会誌
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委員会報告
遠隔モニタリングを用いた看護支援と「糖尿病透析予防指導管理料」の算定状況に関する実態調査
日本糖尿病教育・看護学会 政策委員会(2018年9月~2020年9月)餘目 千史飯田 直子金子 佳世黒田 久美子高橋 良幸永渕 美樹任 和子肥後 直子古山 景子水野 美華村田 中森山 美知子柳井田 恭子横山 悦子
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2020 年 24 巻 2 号 p. 145-151

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抄録

目的は,遠隔モニタリングを用いた看護支援と「糖尿病透析予防指導管理料(以下,糖防管と略す)」の算定に関する実態をWEB調査により明らかにすることである.

対象者は日本糖尿病教育・看護学会の学会員および非学会員のうち医療機関に所属している者とし145名(回収率7.5%)の回答を得た.

遠隔モニタリングによる支援実施者は4名(2.8%),支援患者は「インスリン療法中の患者」3名,「精神疾患合併の患者」2名,「糖防管算定者」1名であった.

糖防管を算定している施設は117名(80.7%),医療施設区分別では200床以上98名(87.5%),200床未満15名(65.2%),診療所4名(40%)であった.前年度比の件数は「あまり増加していない」「変わらない」を合わせると56.4%,「減少している」7.7%であった.その主な要因は「医師の指示がない」「マンパワー不足」「三職種が同日に実施できない」であった.

遠隔モニタリングの必要な患者層への示唆が得られ,実施体制の整備の検討が必要である.診療所の糖防管算定が困難である現状や件数が増加しない現状が明らかとなった.

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© 2020 一般社団法人 日本糖尿病教育・看護学会
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