日本糖尿病教育・看護学会誌
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原著
糖尿病患者の周術期看護におけるセルフケア再構築に向けた熟達看護師の実践知
新井 惠津子服部 智子
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2025 年 29 巻 2 号 p. 127-134

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抄録

〔目的〕本研究は,糖尿病を併存疾患に持つ患者の周術期における熟達看護師の実践知を明らかにすることを目的とした.〔方法〕フォーカス・グループインタビューを行い,質的統合法(KJ法)を用い分析した.〔結果〕熟達看護師は,入院時【セルフケア状況の入念なアセスメントによる統一した早期介入】を行い,相俟って術後では【術後の状態を見極めた時期を逸脱しない介入】を実践していた.そして,【入院をセルフケア改善のチャンスと捉えた無理のない指導】と通底し,【入院期間による制限や糖尿病患者の受入れ拒否から最低限となる指導】を実施していた.これらを基盤とし【術後の変化を捉え自ら行う院内外の医師とのつながり】を行う一方で,【確立したい病棟看護師へのサポート体制】があった.〔考察〕熟達看護師の実践知として,患者の特徴に適合した周術期看護の提供のみならず,糖尿病セルフケア再構築を志向していることが明らかとなった.

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© 2025 一般社団法人 日本糖尿病教育・看護学会
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