アート・ドキュメンテーション研究
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事例報告
「大阪市立東洋陶磁美術館収蔵品画像オープンデータサイト」の公開
──デジタル画像のオープンデータ化の意義と今後の展望
小林 仁
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2022 年 30 巻 p. 43-48

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抄録

 2021年3月26日に公開された「大阪市立東洋陶磁美術館収蔵品画像オープンデータ」サイトでは、収蔵の国宝・重要文化財を網羅した収蔵品23件の高精細高解像度画像の多言語対応オープンデータ化を実現した。美術館のオープンデータにふさわしい十分な鑑賞に耐える高いクオリティの画像の提供と、収蔵品管理システムやクラウドストレージの連携・活用などにより構築・維持コストを削減した持続可能な運営システムを大きな特徴とする。これにより、海外の美術館で主流となりつつあるオープンデータ化の水準に対応した、公立美術館のオープンデータサイトの一つのモデルとなるものといえる。

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© 2022 アート・ドキュメンテーション学会
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