アート・ドキュメンテーション研究
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事例報告
大学図書館における発掘調査報告書整理作業と「全国遺跡報告総覧」の活用について
──私設博物館寄贈の資料整理作業を事例として
松崎 博子黒瀬 知子
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2022 年 30 巻 p. 49-59

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抄録

 就実大学・就実短期大学図書館では、寄贈により受け入れた倉敷考古館旧蔵書の整理作業を進めている。倉敷考古館において蔵書目録は作成されていなかったため、まずは寄贈資料の同定識別作業および重複調査、所蔵調査をおこなった。寄贈資料の大半を占める発掘調査報告書を検索するに当たり、国立国会図書館および国立情報学研究所のデータベースと併せて、奈良文化財研究所のデータベース「全国遺跡報告総覧」が有用であったことを述べる。発掘調査報告書を発行する自治体や教育研究機関、データ登録をおこなう参加機関とは異なる立場から大学図書館における発掘調査報告書整理作業の背景と状況、今後の課題について事例を報告する。

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© 2022 アート・ドキュメンテーション学会
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