発達支援学研究
Online ISSN : 2435-7626
発達心理学と地域医療(家庭医療学)のまじわるところ
鍋島 志穂
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2024 年 4 巻 2 号 p. 72-78

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抄録
本稿では、日本ではまだ広く認知されていないと思われる「家庭医療学」の理念、その理念の根幹を担う考え方を紹介する。さらにその家庭医療学を基盤とした包括性や継続性を担保して提供される「質の高いプライマリ・ケア」について述べる。家庭医療学の理念は人を全人的に診るという視点や、コミュニティにアプローチするという視点を持っており、心理学と共通する部分が多い。発達特性を持つ方のケア、小児科からのトランジションなど、今後、発達心理学の分野とのますますの連携が期待されると考えている。
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© 2024 日本発達支援学会
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