神戸大学の「2学期クォーター制」導入は、全学的に目玉となる教育改革を打ち出したいという意図と、短期留学などの海外学修を促進したいという意図により、2016年度に導入された。学生は同制度にしだいに順応し、海外学修する学生数および学生の授業関連学修時間は微増した。それにもかかわらず、現在では以前のセメスター制度に戻す部局が増えている。最大の要因は、教育現場における教職員の納得感が得られなかったことである。試験、採点、成績評定・入力の回数が倍増したことは教職員に大きな負担感を与えている。肝いりで設計したギャップターム制も期待どおりには機能しなかった。文科省や中教審の提案は、あくまで机上の選択肢にすぎず、それを教育現場で運用する際にどこまでの時間と労力を投入するかは各大学の判断による。最適解は各大学が現場で模索する以外にない。教育現場の納得感を得られない施策は長続きしないだろう。