2013 年 13 巻 3 号 p. 3_57-3_60
宮城県亘理郡山元町では、2011年東北地方太平洋沖地震の地震動による道路盛土および宅地造成盛土の深刻な被害が多数発生した。本研究では、被災地点における地震動を明らかにすることを目的とし、被災地点等において余震観測を実施した。得られた記録を分析したところ、被災地点の地震動は強震観測地点であるKiK-net山元と山元町役場のいずれかの地震動に類似しているものと考えられた。本震時の波形が残されていない山元町役場については拡張型サイト特性置換手法を用いて本震時の波形の再現を行った。