2013 年 13 巻 3 号 p. 3_30-3_56
2011年東北地方太平洋沖地震では、北方より(a)仙台北部道路利府高架橋、(b)仙台東部道路東部高架橋、(c)国道6号線日立バイパス旭高架橋、(d)東水戸道路新那珂川大橋において、積層ゴム系支承の損傷を伴う地震動による深刻な被害が発生した。今後の橋梁の耐震性評価のためにも、これらの被災地点での地震動を推定することは非常に重要である。そこで本稿では、被災橋梁の極近傍において余震観測を実施し、得られた記録などに基づいて、本震時における被災橋梁地点(全4地点)での地震動を評価した結果について報告する。