日本地震工学会論文集
Online ISSN : 1884-6246
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震源の応力降下量が地震動の最大加速度のばらつきに及ぼす影響
菅原 正晴植竹 富一
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2013 年 13 巻 4 号 p. 4_68-4_84

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抄録
震源が近接した複数の地震に対して、同じ観測点で得られた記録のフーリエスペクトル比を計算することにより、伝播特性と地盤特性の影響を取り除いた震源特性の違いを抽出した。その上で、これらの地震に対する理論スペクトル比を、記録から得られたフーリエスペクトルの比と対比することにより応力降下量の比を算定し、地震動の最大加速度のばらつきに及ぼす応力降下量の影響の分析を行った。応力降下量の比の算定結果を最大加速度の距離減衰式に考慮することにより、ばらつき低減に有効であることを示した。
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© 2013 公益社団法人 日本地震工学会
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