2014 年 14 巻 2 号 p. 2_144-2_163
2011 年東北地方太平洋沖地震において、工学院大学新宿校舎の高層階で加速度150~ 350cm/sec 2 の揺れが発生し、システム天井シングルライン工法における天井板の落下被害が生じた。本報では工学院大学校舎に採用されているシングルライン工法のシステム天井の振動台実験を実施した結果、加速度と支持部材および施工条件が落下に大きく影響することが判明した。またシステム天井シングルライン工法の動的実験および静的実験によって、応答加速度や支持部材の変形を考慮した損傷評価を行った。