日本地震工学会論文集
Online ISSN : 1884-6246
ISSN-L : 1884-6246
論文
RC造壁付き架構の構造特性と損傷状態に関する研究
垂れ壁・腰壁付きRC造方立壁部材の構造特性と損傷状態に関する実験的研究
石岡 拓向井 智久谷 昌典近藤 祐輔青山 美穂子堀 伸輔前川 利雄松浦 恒久久光 広祐
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2016 年 16 巻 1 号 p. 1_151-1_161

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抄録
東日本大震災で被災した非耐力壁を有するRC造建築物の事例を収集し、損傷低減が必要とされる架構のプロトタイプが提案された1)。そのデータを基に垂れ壁・腰壁が取り付く方立壁部材の構造特性および損傷状態の定量化を把握する目的で開口パターンおよび壁厚、壁の配筋が異なる3体の試験体の構造実験を行った。実験の結果、腰壁の有無で構造特性が異なること、RC規準の許容耐力算定法は安全側の評価となること、骨格曲線の評価のうち初期剛性は高めに算定され、終局強度は精度良く算定されることが分かった。
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© 2016 一般社団法人 日本地震工学会
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