日本地震工学会論文集
Online ISSN : 1884-6246
ISSN-L : 1884-6246
論文
引きボルト式集成材フレームの接合部靭性保証設計に関する研究
荒木 康弘稲山 正弘五十田 博腰原 幹雄宮田 雄二郎中島 史郎山口 修由
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2016 年 16 巻 8 号 p. 8_123-8_134

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抄録
中層木造建築物の普及促進を目的として、引きボルト式接合を用いた集成材フレームによる3階建準耐火構造の試設計を行い、必要とされる耐火性能及び構造性能を満足する部材・接合部の仕様の検討を行った。特に構造性能に関しては、保有水平耐力の算定には崩壊機構を適切に推定する必要があるが、引きボルト式接合を用いた集成材フレーム接合部の靭性保証設計については、これまで十分な研究がなされていない。本研究では、引きボルト式接合部の靭性保証設計の考え方を検討し、5%歪時のボルト引張応力度の5%上限値を用いて接合部を設計する方法を提案した。また、提案する方法の妥当性を実験的に確認した。
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© 2016 一般社団法人 日本地震工学会
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