2017 年 17 巻 4 号 p. 4_188-4_193
熊本洋学校教師館ジェーンズ邸は県指定の重要文化財であり,2016年熊本地震の強震動の作用によって倒壊した.本研究では,倒壊地点における地震動を明らかにすることを目的とし,倒壊地点等において余震観測を実施した.得られた記録を分析したところ,倒壊地点に作用した地震動は,近傍のガバナ内に西部ガス (株) が設置している観測点 (水前寺ガバナ) で得られた前震・本震記録と同等程度であることが明らかとなった.さらに,サイト増幅特性置換手法に基づき倒壊地点における前震時・本震時の地震動を推定し,その際,水前寺ガバナでの観測記録を用いて地震動推定手法の適用性を検証した.